令和7年度 新春に思う 宗家・会長 佐藤翔風

令和七年巳年 新年明けましておめでとうございます。

一月十一日(土)新春奉吟六十五周年にあたる記念すべき良き日、新春を寿ぎ会員有志二十二名にて和歌大伴家持作「新たしき」、続いて石川丈山作「富士山」を、因幡国一ノ宮 宇倍神社 社頭にて、詩吟の奉納をさせて頂きました。

心改まる清々しい気持ちで、この一年がふり積もる新雪のようによいことがたくさん積み重なりますよう祈るばかりです。

一月十九日(日)令和七年度 定期総会並びに 新春雅詠の集いが白兎顔館(飛翔の間)にて開催され、無事終了させて頂き、新たなスタートとなりました。

昨年を振り返ってみます。
令和六年十一月十七日(日)ホテルニューオータニ鳥取 鶴の間にて吟道翔風流日本吟翔会 創立七十周年 二代目宗家襲名二十周年 公益財団法人日本吟剣詩舞振興会主催 令和六年度吟剣詩舞大賞受賞 功労賞受賞記念祝賀会が開催されました。

祝賀会では柴山抱海先生による「書」を、又、来賓吟詠祝舞に徳田寿風先生、早淵鯉將先生に花を添えて頂くことが出来ました。

当会の、年度当初計画された事業もお陰様で盛会裏に終えられました事、会員の皆様、関係者の皆様に感謝、又お礼を申し上げます。

昨年は本当に慌しい多忙の一年でありましたが、本年は各支部の充実を図り楽しむ吟詠活動にして頂きたいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。

昨今、日本古来の伝統文化の衰退が囁かれ、先行きとても不安であります。詩吟は心の栄養剤であり、ストレスの解消、そして体の妙薬です。

私たちは、先人の方たちが築き上げられた立派な文化を絶やすことなく守り続けて行きたいと思います。

今年は巳(へび)年です。細く長く粘り強く、この吟剣詩舞道が益々栄えてゆくことを願うばかりです。

会員の皆様にはいつも申し上げています。

人の出会いは不思議なご縁で結ばれ、支えられています。この合縁奇縁を大切にしたいと思います。

励みつゝ励まされつゝ世の中を命の限り吟じ歩まん 念誦

まだまだ寒い日が続きます。健康に十分留意され、充実した毎日をお過ごし下さい。