令和6年度 新春に思う 宗家・会長 佐藤翔風

令和六年をむかえた正潟元旦、石川県能登地方で発生しました地震で、見るに堪えないひどい惨状、言葉では言い表す事ができまんが、被災されました多くの方々に心よりお見舞い申し上げますと共に、一日も早く復興出来ますことを願います。

甲辰年の新春を迎え、お目出とうございます。

会員の皆様、又ご家族の皆様お揃いで、良きお年をお迎えのこととお慶び申し上げます。本年も一月六日、六十四回を迎えました新春奉吟、新春を寿ざ因幡一の宮 宇倍神社拝殿に於きまして会員宥志一同、大伴家持作 「新しき」、続いて乃木希典作「富懸」を声高々に朗詠、すがすがしい気持ちで、新しい年のスタートを切ることが出来ました。

昨年をふり返ってみますと、新型コロナ感染の拡大により、多くの事業が活動中止となっていましたが、再開することが出来、少しずつではありますが活気がよみがえって参りました。

活動として、第四十五回春季吟詠発表大会(コンクール)、第四十六回昇級昇段審査会、又、三支部(安部支都、米里支部、雲山支部)創立十五周年記念吟詠錬成大会、第十二回漢詩碑顕彰祭等々、又県外活動として、全圏吟詠コンクール中国地区大会一般一部で、佐藤翔樹さん三位入賞、全圏大会へ出場、又、愛国詩吟総連盟主催第七十八回吟士権者決定詩吟大会入賞。稽古を積み重ね更なる上位を目指してもらいたい。

当会は今年で七十周年の節目を迎えます。会員の皆様と、歴史をふり返り、ささやかではありますがお祝いの宴を針画したいと思います。

文化活動を支える多くの方々より耳にします、高齢化によります会員の減少に対し、どの様に対拠していくか模索しながら前進をと考えます。

信 条
一、詩歌を吟じて詩心に浸り豊かな品性を陶冶しましょう。
一、詩歌を吟じて先賢の心を学び詩的教養を養いましよう。
一、詩歌を吟じて俗塵を拂い明るい郷上を築きましょう
励みつヽ励まされつヽ世の中を命の限り吟じ歩まん。 念誦

私たちが日々接しています吟剣詩舞道は日本の素晴らしい伝統芸術で有ります。

今やわが国は経済の目覚しい発展に伴い欲しいものは何でも手に入る恵まれた時代となっています。その反面精神的には、自己中心主義が横行し目に余るものがあります。このような現代社会だからこそ、礼と節を重んじる心、思いやりのある心、協調と友愛の心をはぐくむ「信条」を今一度かみじめ、念誦しつつ吟道を励んで行きたいと思っています。
今年もよろしくお願いいたします。